福富建設は戦後まもない昭和22年(1947)、 初代・後藤弘(ひろむ)によって創業されました。
大工の仕事に自信とプライドを持ち、 「職人魂が着物を着たような」弘は、 仕事に厳しいことで有名でした。 現役のころは言うに及ばず、晩年、
第一線を退いた後も、弘が現場に立ち寄ると、 途端に大工たちの間に緊張が走り、 はりつめた空気が漂ったといいます。 しかし、そのおかげで、福富の大工の
腕は折り紙つきで、どこに出しても恥ずかし くないという評価をほしいままにしました。 その後、福富建設は、仕事の確かさが 信用を生み、順調に業績を伸ばしていきます。
大手ゼネコンの下請けとして公共工事や寺社、 個人の邸宅など数多くの現場を担当、実績を 積んでいきました。 二代目社長となる後藤正弘が誕生したのは
昭和31年(1956)。作業場で、大工さん相手に チャンバラごっこをせがむ、やんちゃな子どもでした。 でも、やはり子ども心にも父親はこわい存在でした。 |