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腕に覚えあり

黒川武志(大工歴51年)
中学を出てすぐにこの道に入りました。小学校3年生くらいの時に、生家を建てる大工さんを見てカッコいいと思ったのがきっかけです。
親方(先代社長)は怖かったですよ。顔見ただけで怖かったですもんね。そのかわり厳しく仕込まれてますから、福富の大工の腕はいい。それだけは自信をもって言えます。
 やりがい?いかにしてお客様に喜んで受け取っていただけるか、ですかね。気持ちよく引き渡したいですから、そのためには言いにくいことも言う時があります。難題を言われた家の方が、できた時の双方の喜びが大きかったりするんです。
 一番好きな工程は墨付け。いまだに緊張しますが、大工になってよかったと思える瞬間です。

城谷久吉(大工歴48年)
 田舎の、隣の家に大工さんが住んでおられて、小さい時から道具なんかを見せてもらっていたので、自然に大工になりました。
お世話になった先代が亡くなって、現社長になった時、ここで福富の伝統を終わらせたら先代に申し訳ないと思って「元気出して行かな」と自分に言い聞かせました。「終りじゃない」「この仕事しかない」って呪文みたいに・・。
そんな時、家づくりの依頼があって。燃えましたねえ。社長と二人三脚で朝から晩まで。トラックで、床下に入れる炭をもらいに田舎まで行ったりして。今から思えばその仕事が、その後の福富建設の方向性を決めるきっかけになったんです。忘れられないできごとです。

丸山秀明(大工歴44年)
 親方(先代社長)は怖かった。厳しくてね。今の人には我慢できないと思います。でも、福富に来て長いですから、愛着の方が強いですね。その頃は住み込みでしょ。朝も晩も、昼の弁当まで全部作ってもらってね。奥さんには感謝しています。
 一番大切なものは道具。長く使い込むし、第一それが無いと仕事ができませんから。
頭で考えていた通りに仕上がった時は、そりゃあ気分がいいです。この仕事をしていて良かったと思う瞬間ですね。
 どんな家を建ててみたいか?・・そうですねえ。古民家風の家をやってみたいなあ。

石本有起彦(大工歴35年)
この世界に入ったのは17歳の時。仕事は教えてもらいません。自分でする。そういうものだと思います。
大工の仕事は地味なことの積み重ね。コツコツ順番に行かんと駄目です。でないとお客様に渡す時、絶対にいいことになりません。「手を抜かない」というのが僕の信条。手を抜くと、結局心が痛い思いをしますから。
でも、今度生まれ変わったらはなやかな仕事がしてみたい。芸能界に入るのもいいなあ(かなり本気!?)。
社長?うちの社長は『正直は一生の宝』みたいな人です。

小林哲也(大工歴30年)
 父が、5年もすると公務員の兄の給料を抜けるぞと言ったので、この業界に入りました。
何も知らない時分からこの会社でお世話になって、実家にいるより長くなりました。先代社長は怖くて、毎日できるだけ目を合わさないようにしてたけど、お母さん(先代社長夫人)がやさしくて、現社長が友だちみたいにつきあってくれたのが嬉しかったです。
 こわいけど絶大な存在感がある先代が亡くなった時は、何とか会社を盛り立てていかなければと、ちょっと焦りました。でも考えてみると、仕事は社長のためでも会社のためでもなく、自分のためにするんですもんね。与えられたことを一生懸命やろうと決めたら気が楽になりました。お客様に「ありがとう。大事に住ませていただきます」と言ってもらえた時は、本当に嬉しいですよ。

田中秀明(大工歴27年)
 ぼくは小さい頃から大工さんにあこがれていました。会社の独身寮に入って、黒川棟梁から仕事を教えてもらいました。棟梁?すごく怖かったです。でも皆さんに助けてもらって、初めて自分で墨付けして建前をしたときは嬉しかった。大工さんになれたぞーって気がしました。
 福富の大工たちはみんなが棟梁で、自分の現場を持っているけど、他の人の現場も分かっていてみんなでやるでしょ。それがいいところだと思います。誰に聞いても答えが返ってきますもんね。ぼくはもう、福富を離れては生きていけないです。

延原達美(大工歴21年)
目的もなく高校へ行くのがいやで、職業訓練校から福富建設に入りました。ものをつくることは好きでしたから。
 辛いこと?暑さ、寒さですかね。でもやりかけたら納得するまでやるのが性分なもので、続いています。福富の仕事は難しいですからね。だけど、同じするのなら、だんぜん難しい仕事の方がいい。
名前の大きいところにも、中身では負けていない自信はあります。最後に勝つのはどっちか・・そう思ってやってますね。

津島和弘(大工歴41年)
 まだ入って8年くらいです。紹介してくれる人があって来たんですが、みなさんいい腕をもってるし、雰囲気がいいですね。和気藹々という感じで。
 私は親父が大工だったもので、この仕事に就きました。木造も鉄筋も手がけてきましたが、やはり大工としては木造が楽しいですよ。鉄筋は中だけしか触われないしね。

山下恒明(大工歴31年)
 福富建設に入って10年目です。城谷さんに呼んでもらってここに来ました。
私はいわゆる叩き上げの大工ではありません。ずっと以前は鉄鋼会社のサラリーマンをしていました。妻の実家が建築業をしていた関係で、30歳の時、大工に転身したんです。
 建てるなら、やはり木造が面白いです。鉄骨は釘では止まらんですからねえ。
 福富は、よそと基本的にはそんなに変わらないと思うのですが、何かがちょっと違う。それが何かはよくわからないのですが、ポリシーがしっかりしていることかな。そして、何をするのにも福富なりのパターンがあるように思えます。

金高徹也(大工5年目)
親父が大工で、幼い頃から仕事をしている姿を見て育ちました。仕事に対して几帳面で頑固で真面目な人―。その背中が単純にかっこよかったから、僕も大工になろうと決意しました。

入社した当初は、慣れないことばかりで大変でした。初めて経験した上棟では、みんなはもの凄いスピードでどんどん柱を起こし梁をかけるペースに追いつけず、とても焦っていました。

今では、日々の仕事が楽しいし、おもしろくなってきました。自分が仕事をした所をお施主さんが見て「すごい!」って喜んでくれた時が一番うれしいし、もっと頑張ろう!って気になります。

目標?それは、やはり自分の中では親父の存在が一番大きいので、親父を目標に毎日、修行することです。

岩本 健太(大工4年目)
昔からものづくりが好きで
将来は大工になりたいと思っていました。
高校を卒業後、建築の短大で2年間勉強して、
福富建設に入社しました。
福富建設に入ろうと思ったキッカケは、
「チルチンびと」を見て、雑誌に載っているような家を
自分で建ててみたいと思ったからです。
初めての建前では、棟梁のみなさんの仕事が早く、
自分は焦って緊張しっぱなしでした。

家を建てるなら難しい家で
お客様に喜んでいただける家を建てていきたいです。
福富建設の大工は腕はいいし、
作業をしている姿はカッコいいので、自分も早く、
そんな風に一人前の大工になれるよう
毎日がんばっていきます。
将来の目標は、「こいつには、任せられるぞ。」という
頼れる大工になりたいです。
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